何が描かれているか
霜で白くなった畑を、一人の人物が荷物を背負って進む。
畝、低い木、遠い丘が斜めに重なり、冬の土地を形作る。荷を背負う人物は画面中央より左をゆっくり上り、その周囲を畝が斜めに横切る。霜は地面を均一に覆わず、土や草の色を残しているため、凍った表面の凸凹が分かる。
作品の見どころ
厚い筆触を短く重ね、霜を白一色ではなく黄、緑、青が混じる表面として描く。
上向きの畝が歩く人物へ負荷をかけるように見え、土地の傾きを身体で感じさせる。短く厚い筆触と一部のナイフの跡が、光だけでなく固い土の感触を作る。畝の上向きの線と前屈みの身体が重なり、風景の傾斜を人物の負担として感じさせる。
制作背景
1873年、ポントワーズ周辺で制作。1874年の第1回印象派展へ出品された5点の一つ。
現在はオルセー美術館所蔵。当時の批評には荒い筆触を非難するものと評価するものの両方があった。第1回印象派展への出品作だが、軽やかな光だけが印象派の特徴ではない。当時は粗い筆触への批判もあり、冬の一瞬を捉える試みと重い画面の両方を含む作品である。