おそらく1541〜1544年
48歳頃(概算)

モンシニョール・デッラ・カーサとされる人物の肖像

画家 ポントルモ →
Monsignor della Casa / ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ワシントン
大きな青いマントに、小さな顔と細長い手。落ち着いた肖像の中にも、身体の釣り合いを変えるポントルモらしさがあります。

何が描かれているか

ひげを蓄えた男性が、青いマントをまとって立っています。一方の手は家具へ伸び、もう一方は胸元の本を押さえています。顔を正面近くに向けながら、肩と腕は異なる方向へ開いています。

作品の見どころ

顔の大きさを確かめてから、胸を覆う青い布と、その前の長い指を見比べてみてください。顔だけに視線を集めるより、布の広がりと手の繊細さが人物の印象を作っています。宗教画で身体を大きく動かした画家が、肖像でも比率を静かに変えています。

制作背景

現在の所蔵館は、おそらく1541〜1544年の作とし、聖職者で文筆家のジョヴァンニ・デッラ・カーサと考えています。一方、2014年の展覧会では別の人物名が疑問符付きで挙げられました。名札が確定しなくても、本や衣装、手の描写から人物を読む余地は残っています。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ワシントン
目録番号
1961.9.83

出典・画像について

画像:Jacopo da Pontormo《モンシニョール・デッラ・カーサとされる人物の肖像》/モンシニョール・デッラ・カーサとされる人物の肖像 — Jacopo da Pontormo / Pontormo / CC0 1.0
画像の出典 / CC0 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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