1525〜1528年
32歳頃(概算)

十字架降下(カッポーニ礼拝堂)

画家 ポントルモ →
Deposizione / サンタ・フェリチタ聖堂、フィレンツェ
「十字架降下」という名なのに、十字架は見当たりません。まず目に入るのは、重い身体を支える人々と、驚くほど明るい衣の色です。

何が描かれているか

キリストの遺体を若者たちが抱え、その後ろに聖母や女性たちが集まっています。十字架も墓も描かれず、どこからどこへ運ぶ瞬間なのかを、周囲の風景で説明する絵ではありません。人々の身体と手だけが、出来事の中心に残ります。

作品の見どころ

下の若者は深く膝を折り、もう一人はキリストの上半身を支えています。重さを感じさせる姿勢なのに、淡い桃色や水色の衣はふわりと軽く見えます。顔から手へ、手から布へと目を移すと、支える動きが幾重にもつながっています。

制作背景

ロドヴィーコ・カッポーニの礼拝堂装飾のために制作されました。修復者の公開記録では、支持体は六枚のポプラ材で、絵具の結合材から卵が確認されています。代表作を卵テンペラで描いたという具体的な技法も、この明るい色を考える手がかりになります。

作品情報

材質・技法
卵テンペラ・板
所蔵
サンタ・フェリチタ聖堂、フィレンツェ

出典・画像について

画像:Jacopo da Pontormo《十字架降下(カッポーニ礼拝堂)》/十字架降下(カッポーニ礼拝堂) — Jacopo da Pontormo / Pontormo / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-20 確認)
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