一万人の殉教
画家 ポントルモ →Martirio dei diecimila / ピッティ宮パラティーナ美術館、フィレンツェ
手前の会話を見ていると、その奥ではすでに別の出来事が進んでいます。大勢の身体が、小さな絵を幾つもの場面に分けています。
何が描かれているか
キリスト教の一万人の殉教の伝説を題材にしています。手前には兵士や指揮する人物が集まり、奥の丘には多くの身体が並びます。一枚の中に、迫害の物語の異なる場面が重ねられています。
作品の見どころ
まず手前の二人の身ぶりから入り、中央の混み合う人々、上の木々へと目を移してみてください。背中、腕、脚の向きが次々に変わり、単に人数が多いだけではない密度を生みます。受難を描く絵ですが、動く身体をどう組み合わせるかという工夫も目立ちます。
制作背景
2014年の公式展覧会資料は1529〜1530年の板絵と記録しています。ここで扱うのは宗教的な伝説を描いた絵で、描かれた規模の事件を史実として確定するものではありません。ヨセフ連作と比べると、複数の出来事を一枚へ収める関心が続いていることに気づきます。
出典・画像について
画像:Jacopo da Pontormo《一万人の殉教》/一万人の殉教 — Jacopo da Pontormo / Pontormo / Public Domain Mark 1.0
取得した全景を保持。作品内容の切り取り・色補正・拡大補間なし。原画像バイトを保全し、縮小派生も全景を保持します。
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