夜の庭で祈るキリストと、眠る弟子たちを銅板に描く。
何が描かれているか
夜の庭でキリストが祈り、弟子たちは眠っている。キリストはこれから自分が十字架につけられることを知り、その苦しみと向き合う。画面は、祈る人と眠る人を一度に見せるため、同じ場所で時間の流れが感じられる。小さな天使たちも現れ、暗い空間の中で人物を見分ける手掛かりになる。
作品の見どころ
メトロポリタン美術館は、人物と建築をジグザグにつないだ構図に注目している。一人の姿から次の姿へ視線を動かすと、静かに祈るキリストと眠る弟子の違いがはっきりする。明るい場所と暗い場所の切り替えも、夜の場面に動きを与える。古代の彫刻を思わせる大きな人物と、小さな天使たちの差も見比べたい。
制作背景
プッサンがローマに到着して間もない1626~1627年の作で、絵は珍しく銅板に油彩で描かれた。のちに重要な注文主となるカッシアーノ・ダル・ポッツォの兄、カルロ・アントニオの所蔵に入った。美術館は、人物と建築に古代美術への関心、夜の光や天使の描写にヴェネツィア絵画への関心を読み取る。初期の試みを一画面で確かめられる作品である。
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《ゲツセマネの祈り》/The Metropolitan Museum of Art / CC0
所蔵館提供のCC0画像。
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この画家について本で読む
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