四季:秋
画家 ニコラ・プッサン →Autumn (The Spies with the Grapes of the Promised Land) / ルーヴル美術館
約束の地で採れた大きなブドウを、二人が担いで運ぶ。
何が描かれているか
《四季》の秋では、二人の男が長い棒で巨大なブドウの房を担いでいる。旧約聖書で、約束の地カナンを調べに行った人々が、その土地の豊かさを示すために実を持ち帰る場面に基づく。収穫物をただ並べた静物画ではなく、人が運ばなければならないほど大きな房を、広い風景の中の出来事として見せている。
作品の見どころ
まずブドウの房を探し、その重さを支える二人の姿勢を見たい。棒は人物を結ぶ線になり、目は手前の人から奥の人へ動く。周囲の木々や土地の色も、実りの季節を伝える。春には芽吹き、夏には麦の収穫があり、秋には運ばれる果実がある。連作の自然は背景ではなく、選ばれた聖書の場面と直接結びついている。
制作背景
ルーヴル美術館はこの絵を《四季》の一点、所蔵番号INV 7305と記録する。制作年は1660~1664年とされるが、四枚を描いた順番は分からない。連作はリシュリュー公のために制作され、のちにルイ十四世の所蔵となった。豊かな実りを描く秋から洪水の冬へ進むと、季節と物語の調子が大きく変わる。
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《四季:秋》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
忠実な二次元作品複製の扱いと所蔵館の画像規程には、利用地域による差があり得ます。
間違いを見つけたら、教えてください →アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
50の名画でたどる西洋美術史 角川選書ビギナーズ
宮下 規久朗 著 / KADOKAWA
プッサンの《アルカディアの牧人たち》を含む50点の名画から、西洋美術史の流れをたどる本です。
楽天ブックスで見る →