ヨルダン川でキリストが洗礼を受け、人々が神の声に反応する。
何が描かれているか
ヨルダン川の中に立つキリストへ、洗礼者ヨハネが水を注ぐ。川岸には人々が集まり、神の声を聞いて身を反らせる人物もいる。キリストのそばで膝をつく二人は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーによれば翼のない天使かもしれない。水面を挟んで人々の反応を並べ、洗礼が特別な出来事として認められる瞬間を描く。
作品の見どころ
画面の右に立つキリストは、周囲の激しい身振りに比べて静かである。ヨハネの後ろでは人々が驚き、身体を折り曲げたり振り向いたりする。川が手前から奥へ流れ、人物を隔てながら結びつける。誰が何を見ているのかを一人ずつたどると、神の言葉が聞こえた瞬間を、絵の中の複数の反応として理解できる。
制作背景
ナショナル・ギャラリーは1641~1642年の作とし、収集家カッシアーノ・ダル・ポッツォのために制作された《七つの秘跡》第一連作の一点と記録する。「秘跡」はキリスト教の信仰で大切にされる儀式を指し、洗礼はその一つである。連作から独立した絵として見るだけでなく、ほかの儀式を描いた作品との関係も考えられる。
作品情報
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー(1946.7.14)
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《キリストの洗礼》/National Gallery of Art / CC0
所蔵館提供のCC0画像。
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