時の音楽に合わせた踊り
画家 ニコラ・プッサン →A Dance to the Music of Time / ウォレス・コレクション
四季を象徴する人々が、時の老人の音楽に合わせて踊る。
何が描かれているか
四人の人物が手を取り合って輪になり、右では翼を持つ「時の老人」が竪琴を弾く。上空には太陽神アポロンの馬車、その前後に暁や時を表す姿が見える。地上には砂時計を持つ小さな天使もいる。ウォレス・コレクションは踊る人々を四季の象徴と説明するが、絵全体の正確な意味は確定していない。
作品の見どころ
身体をつないだ輪は、どこから見始めても次の人物へ視線が移る。舞台のように並ぶだけではなく、手と足の動きが一つの回転を作る。左の石柱には若い顔と老いた顔があり、時の移り変わりを示す。手前の小さな天使が吹く泡も長くは残らない。楽しげな踊りと、過ぎていく時間を示す細部を一緒に見る作品である。
制作背景
ウォレス・コレクションは1634~1636年頃の制作とし、後に教皇クレメンス九世となるジュリオ・ロスピリオージのために描かれたと説明する。同館は、貧困、労働、富、享楽の循環として読む伝統も紹介する。ただし元の構想が一つの意味に定まるとはしていない。題名だけで解釈を固定せず、画面に置かれた時の象徴を確かめたい。
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《時の音楽に合わせた踊り》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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