死の床のゲルマニクスを囲み、人々が悲しみと怒りを表す。
何が描かれているか
古代ローマの将軍ゲルマニクスが死を迎える場面である。寝台の上の将軍の周りに、家族、兵士、友人たちが集まる。右側で顔を伏せる女性と子ども、左側で剣を持つ兵士では、同じ死を前にした反応が違う。人物の身振りを順にたどると、知らせが一人ひとりへ広がっていくように見える。
作品の見どころ
寝台を中心にして人々が左右に分かれ、視線と手の動きが将軍へ戻ってくる。深い悲しみを大げさな表情だけで表さず、握った手や身体の向きで伝える点に注目したい。古代ローマを描きながら、見る人は死にゆく人と取り残される人の関係を読み取れる。整えられた構図の中に、別々の感情が同時に置かれている。
制作背景
ミネアポリス美術館が所蔵する1627年の作品で、ローマのフランチェスコ・バルベリーニ枢機卿の依頼を受けた。題材は古代の記録に残るゲルマニクスの死である。プッサンがローマで歴史画家として注目される初期の仕事にあたる。後年の静かな風景画と比べると、多数の人物を一つの出来事に結びつけることへ力を注いでいる。
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《ゲルマニクスの死》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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この画家について本で読む
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