叙階(『七つの秘跡』第二連作)
画家 ニコラ・プッサン →The Sacrament of Ordination (Second Series) / スコットランド国立美術館(ブリッジウォーター・コレクションからの貸与)
鍵を差し出す手から、周囲の弟子たちの反応へ。静かな身振りで、重要な役割が受け継がれる。
何が描かれているか
キリストが、ひざをつくペテロに天国の鍵を示している。周囲の弟子たちは、手を上げたり相手へ顔を向けたりして、この出来事に反応する。教会の役割を託す場面を、叙階という儀式に結びつけた絵だ。
人物の背後には、独立した柱、橋、遠くの建物が並ぶ。実際の出来事の現場を記録したものではなく、宗教の物語を、古代を思わせる都市の中に組み立てている。
作品の見どころ
中央のキリストとペテロを見つけたら、左右の集まりへ目を移してみよう。衣服の黄、青、赤が人物を区別し、手の動きや体の向きが、視線を中心へ戻してくれる。
奥へ続く地面と橋は、手前の人物だけに目を止めず、画面の深さを感じる手がかりになる。柱にある大きなEは、教会を意味する言葉と関連づける解釈もあるが、確定はしていない。
制作背景
1647年の作品で、ポール・フレアール・ド・シャントルーが注文した『七つの秘跡』第二連作の一枚。所蔵館は、この連作が1644~1648年に制作されたと説明している。
本作はブリッジウォーター・コレクションからスコットランド国立美術館への貸与品だ。第一連作の《聖餐》と比べると、暗い室内と明るい屋外で、同じ儀式の主題をどう見せ分けるかが分かる。
画像について
全図画像は540×354ピクセルです。構図は確認できますが、拡大した細部の鮮明さには限界があります。
作品情報
所蔵
スコットランド国立美術館(ブリッジウォーター・コレクションからの貸与)
出典・画像について
画像:Nicolas Poussin《叙階(『七つの秘跡』第二連作)》/叙階(『七つの秘跡』第二連作) — Nicolas Poussin / Wikimedia Commons
CommonsのPublic Domain表示の忠実複製。複製の扱いは国・地域で異なります。
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