芸術と自然の間(縮小版)
画家 ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ →Inter artes et naturam (Between Art and Nature) / メトロポリタン美術館
川を見下ろす木立の中で、人々が陶器に絵を描き、地面に残る古い建築のかけらを調べる。
何が描かれているか
川を見下ろす木立の中で、人々が陶器に絵を描き、地面に残る古い建築のかけらを調べる。右には見守る学生たちもいる。自然の中で手を動かし、古い作品に学ぶ人々を横長の画面に並べた。これはルーアン美術館のための三連の壁画の中央部分を、画家が小さく描いた版である。現地の大きな壁画と、このメトロポリタン美術館所蔵作を区別して見たい。
作品の見どころ
地面の明るい帯と、奥の川や空が長い画面を横に通る。その上に人の姿が小さく置かれ、作業する手元を探すように目が動く。木々の影は濃いが、全体は抑えた色でまとまり、細かな技術の場面を穏やかな風景に変えている。画家は芸術家を一人だけ大きく描かず、複数の人が自然と古い作品の間で学ぶ様子を示す。
制作背景
メトロポリタン美術館は制作を1890~1895年頃とし、ルーアン美術館の装飾画に基づく縮小版と説明する。題名のラテン語「Inter artes et naturam」は「芸術と自然の間」を意味する。ここでは芸術が自然から切り離された活動として描かれず、木立や川と同じ空間に置かれる。作品の小ささに対して人物が多いことも、壁画用の大きな構成をキャンバスへ移した特徴といえる。
出典・画像について
画像:Pierre Puvis de Chavannes《芸術と自然の間(縮小版)》/The Metropolitan Museum of Art / CC0
所蔵館のCC0公開表示を確認。
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