1891年
67歳頃

夏(パリ市庁舎壁画の別版)

画家 ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ →
Summer / クリーブランド美術館
水辺で人々が体を休め、泳ぐ人や岸に座る人、子どもを抱く人がいる。

何が描かれているか

水辺で人々が体を休め、泳ぐ人や岸に座る人、子どもを抱く人がいる。夏の一日を思わせるが、特定の場所で起きた出来事を記録した絵ではない。森と川、人の体を広い色面でまとめ、季節そのものを静かな集団として見せる。クリーブランド美術館のこの油彩ゆさい画は、パリ市庁舎の壁画《夏》と同じ主題を描いた別版である。壁画の写真として扱わないよう注意したい。

作品の見どころ

水の青、草の緑、人物の淡い肌色が、互いに強くぶつからず画面を分ける。遠近を細かく描くより、川辺に置いた人の姿で視線を動かす。左の舟から中央の水浴び、右の岸へと追うと、同じ季節を過ごす複数の時間が見える。大きな動作の人物は少なく、肌の色と水面の静けさが、暑さより休息の感覚を前に出している。

制作背景

クリーブランド美術館は1891年の作品と記録し、1889年にパリ市庁舎のために描いた《夏》の小型版だと説明する。壁画には《冬》という対作品もあった。画家は公共の壁に使った主題をキャンバスへ移し、異なる場所で見られるようにした。同館はこの画像をCC0で公開している。二つの版の制作年と所蔵先を分けて示すことで、同名作品がいくつもある画家の仕事をたどりやすくした。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩
所蔵
クリーブランド美術館

出典・画像について

出典:所蔵館 作品資料(2026-09-27 確認)
画像:Pierre Puvis de Chavannes《夏(パリ市庁舎壁画の別版)》/Cleveland Museum of Art / CC0
画像の出典 / CC0 / Open Access(画像情報:2026-09-27 確認)
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