青い壺に、赤、白、青、黄などの花があふれるように生けられている。
何が描かれているか
青い壺に、赤、白、青、黄などの花があふれるように生けられている。題名は単純な《花束》だが、花の形や色は一つずつ同じ強さでは描かれない。背景にも淡い色が漂い、壺と花だけが切り離された静物には見えない。枝の伸び方を追うと、花束は左右に広がりながら、上へ軽く伸びている。日常の花を使って、色そのものを見せる作品だ。
作品の見どころ
まず中央の鮮やかな青い壺を見てから、上の花へ目を移したい。丸い花、細かな白い花、離れて咲く赤い花がそれぞれ異なるリズムを作る。パステルの線はなめらかに混ざる場所と、粒のように残る場所がある。背景の灰色や薄い桃色は花の色を支え、暗い輪郭を使わなくても形が見えるようにする。花瓶の位置を目印に、視線がどこへ動くかを確かめたい。
制作背景
メトロポリタン美術館は1900~05年頃のパステルと記録し、花瓶は陶芸家マリー・ボトキンが制作したと説明する。制作年を一点に絞れないため、ここでも幅を残した。初期の黒い作品に出る奇妙な花とは異なり、ここでは花束が主題になる。それでも一つひとつを写実的に分類するより、形が色の中から立ち上がる見え方を楽しめる。
出典・画像について
画像:Odilon Redon《花束》/The Metropolitan Museum of Art / CC0
所蔵館のCC0表示を確認。
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