1901年
60代初め頃

グラン・ブーケ(大きな花束たば)

画家 オディロン・ルドン →
Grand Bouquet / 三菱一号館美術館
青い花瓶を目印に、花の色がどこまで広がるか見てみよう。部屋を飾るための、大きなパステル。

何が描かれているか

鮮やかな青い花瓶から、色とりどりの花が大きく広がっている。赤や橙、青の花が重なり、その周囲には細い茎や小さな花が伸びる。淡い背景の中に、花束が浮かぶような絵だ。
植物図鑑のように見分けるより、色の集まりとして眺めてみよう。はっきりした花の形と、輪郭りんかくがほどけるような部分が隣り合い、現実と想像の間を行き来する印象を与える。

作品の見どころ

中央の濃い青を目印にすると、上へ伸びる花束と、下へこぼれるような花の動きが見えてくる。左右がきっちり同じではないため、画面の中を目がゆっくりと巡る。
パステルは、色の粉を紙や布などに定着させる画材。本作ではカンヴァスが使われ、柔らかな色の重なりが花の姿をつくる。高さ約2.5メートルの大きさも、室内装飾としての役割を考える手がかりだ。

制作背景

1901年、フランスのドムシー城の食堂を飾るために制作された16点のうちの一枚。三菱一号館美術館の解説は、青い花瓶を中心にした構図こうずとパステルの技法が、他の15点とは異なると説明する。
現在は東京の三菱一号館美術館に所蔵される。花を描いた小さな静物というだけでなく、暮らしの空間を包む大きな絵として見ると、ルドンが色彩に託した広がりを感じやすい。
画像について
全図画像は500×767ピクセルです。構図は確認できますが、拡大した細部の鮮明さには限界があります。

作品情報

材質・技法
カンヴァスにパステル
所蔵
三菱一号館美術館
位置づけ
ドムシー城の室内装飾と大型パステル

出典・画像について

画像:Odilon Redon《グラン・ブーケ(大きな花束)》/グラン・ブーケ(大きな花束) — Odilon Redon / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-10-09 確認)
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