青い花瓶を目印に、花の色がどこまで広がるか見てみよう。部屋を飾るための、大きなパステル。
何が描かれているか
鮮やかな青い花瓶から、色とりどりの花が大きく広がっている。赤や橙、青の花が重なり、その周囲には細い茎や小さな花が伸びる。淡い背景の中に、花束が浮かぶような絵だ。
植物図鑑のように見分けるより、色の集まりとして眺めてみよう。はっきりした花の形と、輪郭がほどけるような部分が隣り合い、現実と想像の間を行き来する印象を与える。
作品の見どころ
中央の濃い青を目印にすると、上へ伸びる花束と、下へこぼれるような花の動きが見えてくる。左右がきっちり同じではないため、画面の中を目がゆっくりと巡る。
パステルは、色の粉を紙や布などに定着させる画材。本作ではカンヴァスが使われ、柔らかな色の重なりが花の姿をつくる。高さ約2.5メートルの大きさも、室内装飾としての役割を考える手がかりだ。
制作背景
1901年、フランスのドムシー城の食堂を飾るために制作された16点のうちの一枚。三菱一号館美術館の解説は、青い花瓶を中心にした構図とパステルの技法が、他の15点とは異なると説明する。
現在は東京の三菱一号館美術館に所蔵される。花を描いた小さな静物というだけでなく、暮らしの空間を包む大きな絵として見ると、ルドンが色彩に託した広がりを感じやすい。
画像について
全図画像は500×767ピクセルです。構図は確認できますが、拡大した細部の鮮明さには限界があります。
出典・画像について
画像:Odilon Redon《グラン・ブーケ(大きな花束)》/グラン・ブーケ(大きな花束) — Odilon Redon / Wikimedia Commons
CommonsのPublic Domain表示の忠実複製。複製の扱いは国・地域で異なります。
間違いを見つけたら、教えてください →実物を見に行く
まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
もっと知りたいルドン 改訂版 生涯と作品
山本敦子 著/高橋明也 監修 / 東京美術
初期の黒い作品から後期の色彩表現まで、ルドンの生涯と作品をたどる入門書の改訂版。
楽天ブックスで見る →