1632年
25〜26歳

テュルプ博士の解剖学講義

画家 レンブラント・ファン・レイン
The Anatomy Lesson of Dr Nicolaes Tulp / マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)
テュルプ博士が死体の左腕を示し、七人の外科医が講義へ身を寄せている。横並びの記念写真ではなく、見る、聞く、確かめるという異なる反応を一つの集団肖像にした。

何が描かれているか

画面下には死体が横たわり、右のテュルプ博士が器具で腕の内部を示す。
外科医たちは同じ方向を見ておらず、博士の手、死体、手元の本、鑑賞者側へ視線が分かれる。白い襟と顔が暗い衣装から浮かび、人物の順序を作る。

作品の見どころ

集団肖像の全員を同じ大きさで見せながら、講義という共通の行為で結びつけた。
誰が一番偉いかだけでなく、誰が何を見ているかを追うことで、静止した一枚に時間が生まれる。死体の明るさも、刺激のためではなく視線を集める構造になっている。まず博士の右手、次に死体の腕、そこから周囲の顔へ視線を移すと、講義を聞く人と観察する人の違いが見える。全員が同じ反応をしないことが、集団を生きた場面にしている。

制作背景

1632年1月の解剖学講義に合わせ、アムステルダムの外科医たちを描く注文として制作された。
レンブラントがアムステルダムで活動を広げた時期の作品であり、個人の顔を似せる肖像と、出来事を組み立てる物語画を一つに合わせた。カンヴァスに油彩ゆさい、169.5×216.5センチで、マウリッツハイス美術館が所蔵する。

作品情報

寸法
169.5 × 216.5 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
マウリッツハイス美術館
目録
146

出典・画像について

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画像:Rembrandt van Rijnテュルプ博士の解剖学講義》/Rembrandt van Rijn, Mauritshuis, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-07 確認)
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