宴の最中、壁へ突然文字が現れ、王ベルシャザルが振り向く。こぼれる酒、傾く身体、伸びる腕が、驚きの一瞬を止めている。まず右上の白い文字から、中央の王の顔と手へ視線を下ろしたい。
何が描かれているか
王は豪華な衣装と冠を着け、光る壁文字へ身をひねる。右では人物が器を倒し、左の人々も口を開けたり身を引いたりする。
大きな動きが画面の外へ広がりそうに重なり、宴の秩序が崩れたことを身体で示す。
作品の見どころ
旧約聖書『ダニエル書』第5章の場面だが、意味を知らなくても「安全だった食卓へ何かが割り込んだ」と読める。
光は文字を照らすだけでなく、王の金の衣装、こぼれる器、驚く顔へ反射し、出来事の順序を案内する。右上の文字から王の顔、傾く杯、周囲の手へたどると、原因と反応を順に読める。身体が画面の縁で切られるほど人々を近くへ集めたため、鑑賞者も宴の混乱へ押し込まれる。
制作背景
署名の年記が損傷しているため、制作年は1636年から1638年頃と幅を持たせる。単一年へ断定しない。
レンブラントがアムステルダムで物語画と肖像画の注文を得た時期に、集団の表情と豪華な物の質感を強い明暗でまとめた作品である。カンヴァスに油彩、167.6×209.2センチで、ロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵する。
制作年には幅があります
署名に添えられた年記が損傷しているため、所蔵館は1636–1638年頃としています。
出典・画像について
画像はナショナル・ギャラリー作品を出典とするWikimedia CommonsのPD-Art複製です。館公式画像は使用していません。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Rembrandt van Rijn《ベルシャザルの饗宴》/Rembrandt van Rijn, The National Gallery, London, via Wikimedia Commons.
忠実複製の扱いには法域差があります。
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