1630年
23〜24歳

エルサレムの滅亡を嘆くエレミヤ

画家 レンブラント・ファン・レイン
Jeremiah Lamenting the Destruction of Jerusalem / アムステルダム国立美術館
老いた預言者エレミヤが頭を手で支え、遠くのエルサレムが燃えるのを嘆いている。まず明るい額と手を見てから、左奥の小さな火災へ視線を移すと、一人の沈黙と都市の破壊が結びつく。

何が描かれているか

エレミヤは重い衣をまとい、岩にもたれて座る。手前の金銀器は強く光るが、本人はそれへ手を伸ばさない。
左奥には炎と小さな人影があり、画面の大部分は暗い岩と影に占められている。

作品の見どころ

大勢が逃げる災害を中心にせず、それを見つめる一人の身体へ物語を集めた点が重要である。
光は財宝を豪華に見せるだけでなく、下げた頭、疲れた手、遠景の炎を順に読ませる。明暗法めいあんほうが感情を説明する構図こうずとして働いている。最初に明るい額と手を見てから、手前の財宝、左奥の炎へ視線を送ると、近くの沈黙と遠くの破壊が一続きになる。人物を大きく、都市を小さくした比率にも注目したい。

制作背景

1630年、ライデン時代の終わり近くに描かれた。題名を知らなくても、明るい人物と遠くの火の関係から、何かを失った場面として読める。
聖書の知識は鑑賞の入口を増やすが、表情と距離だけでも物語の重さを感じ取れる作品である。板に油彩ゆさいで描かれ、58×46センチ。アムステルダム国立美術館が所蔵する。

作品情報

寸法
58 × 46 cm
材質・技法
板に油彩
所蔵
アムステルダム国立美術館
目録
SK-A-3276

出典・画像について

画像:Rembrandt van Rijnエルサレムの滅亡を嘆くエレミヤ》/Rembrandt van Rijn, Rijksmuseum, Amsterdam, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public domain / Rijksmuseum Collection Online(画像情報:2026-09-07 確認)
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