1665–1669年頃
58〜63歳頃

イサクとリベカ(ユダヤの花嫁)

画家 レンブラント・ファン・レイン
Isaac and Rebecca, Known as The Jewish Bride / アムステルダム国立美術館
男性の手が女性の胸元に置かれ、女性の手がその上へそっと重なる。会話や大きな身ぶりではなく、重なった三本の手で二人の関係を見せる。通称《ユダヤの花嫁》は後世についた名前である。

何が描かれているか

男性は女性の肩を抱き、右手を胸元へ置く。女性はその手へ左手を重ね、右手を下へ添える。
赤い衣と金のそでには絵具が厚く置かれ、顔は比較的柔らかく整えられる。手と衣装で、触覚の違いまで見える。

作品の見どころ

インパストによって、金の糸を一本ずつ細密に写すのではなく、絵具のり上がりが実際の光を受けて輝く。
描かれた布と、絵の表面そのものが重なる。二人の感情を一語で断定せず、手の置き方と視線の静けさから関係を考えたい。最初に重なった手を見てから、肩を抱く腕、二人の顔へ視線を上げると、会話を描かずに関係を伝える構成が見える。衣装の盛り上がった絵具は、実際の光を受けて見る角度でも表情を変える。

制作背景

現在のアムステルダム国立美術館は、旧約聖書のイサクとリベカに扮した男女の像として題名を示す。
ただし、人物の実名や制作年は完全には確定せず、年代は1665年頃から1669年頃と幅を持つ。《ユダヤの花嫁》を実際のユダヤ人結婚式の記録だとは説明しない。カンヴァスに油彩ゆさい、121.5×166.5センチで、アムステルダム国立美術館が所蔵する。
《ユダヤの花嫁》は後世の通称です
現在の所蔵館は、旧約聖書のイサクとリベカに扮した男女の像として題名を示しています。人物の実名は確定していません。

作品情報

寸法
121.5 × 166.5 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
アムステルダム国立美術館
目録
SK-C-216

出典・画像について

画像:Rembrandt van Rijnイサクとリベカ(ユダヤの花嫁)》/Rembrandt van Rijn, Rijksmuseum, Amsterdam, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public domain / Rijksmuseum Collection Online(画像情報:2026-09-07 確認)
《ユダヤの花嫁》は後世の通称です。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

もっと知りたいレンブラント
幸福 輝 著 / 東京美術
自画像、物語画、肖像画を通して、光と人物表現が変化していく過程を生涯に沿ってたどる入門書です。
楽天ブックスで見る →