1869年
27〜28歳

ラ・グルヌイエール

画家 ピエール=オーギュスト・ルノワール
La Grenouillère / スウェーデン国立美術館(ストックホルム)
セーヌ川の行楽地を、舟、水上施設、集まる人々とともに描いた。水面の揺れを細かな輪郭りんかくで写すのではなく、色の短い痕跡で伝えようとした。

何が描かれているか

左寄りの中景に木の立つ円形の足場があり、人々が集まっている。右奥に建物と水辺の人影が続き、手前には木の舟が浮かぶ。
水面には青、緑、白、茶色の筆触が重なる。

作品の見どころ

水に映る物を鏡のように描かず、横や斜めの筆触へ分けている。近くで見ると色の痕跡に見え、離れると光と水の動きにまとまる。
人物の顔より、場所全体の変化を優先した描き方である。まず中央の水上施設と人の集まりを見つけ、そこから小舟、水面、岸辺へ目を広げる。人物の表情より、水に置かれた青、白、緑の短い筆触を追うと動きがつかめる。近くでは色の筋、離れては揺れる水面へまとまる変化を確かめたい。モネの同主題作品と比べる場合も、構図こうずと筆触の違いを別々に見るとよい。施設の垂直線と水面の横向きの筆触を比べると、構図の骨格も見えてくる。

制作背景

1869年9月、ルノワールとモネはラ・グルヌイエールで並んで制作した。二人で一枚を仕上げたのではなく、同じ場所をそれぞれの画面で試した。
カンヴァスに油彩ゆさいで、スウェーデン国立美術館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
スウェーデン国立美術館

出典・画像について

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画像:Pierre-Auguste Renoirラ・グルヌイエール》/Pierre-Auguste Renoir, La Grenouillère, Nationalmuseum, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-08 確認)
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