黒い日傘を持つ白いドレスの女性を、等身大に近い大きさで木陰へ立たせた。人物の存在感と、屋外の光の差を同時に確かめられる初期作品である。
何が描かれているか
女性は画面のほぼ中央に立ち、黒いリボンのある白いドレスと小さな帽子を身につけている。日傘の下の顔と上半身は影に入り、スカートの下半分には明るい光が当たる。
背後は暗い木々で、足元に草地が広がる。
作品の見どころ
白いドレスを一様な白にせず、日向、木陰、黒い装飾の差で立体的に見せている。
後の印象派作品のように画面全体を短い筆触でほどく前の、輪郭の確かな人物と戸外光の結びつきを見たい。まず白いドレスと日傘がつくる大きな明るい形を捉え、次に木陰の暗い背景へ目を移す。顔や手の細部だけでなく、白い布に青や灰色の影が重なる部分を見ると、戸外の光が分かる。縦長の人物と周囲の木立を比べ、人物が背景から浮き上がりながらも、色の反射で風景につながるところを見たい。足元の草と裾の境目まで目を下ろすと、人物が戸外に立つ位置も確かめられる。
制作背景
女性はリーズ・トレオである。フォルクヴァング美術館は、人物画とフォンテーヌブローの戸外風景が自然に結びついた作品と説明する。
カンヴァスに油彩で、同館所蔵。
出典・画像について
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。元ソース欄が不明で、忠実複製の扱いにも法域差があります。
画像:Pierre-Auguste Renoir《日傘をさすリーズ》/Pierre-Auguste Renoir, Lise with a Parasol, Museum Folkwang, via Wikimedia Commons.
配布ページの元ソース欄は不明です。忠実な美術作品複製の法的扱いには法域差があります。
間違いを見つけたら、教えてください →