1867年
25〜26歳

日傘をさすリーズ

画家 ピエール=オーギュスト・ルノワール
Lise - La femme à l'ombrelle / フォルクヴァング美術館(エッセン)
黒い日傘を持つ白いドレスの女性を、等身大に近い大きさで木陰へ立たせた。人物の存在感と、屋外の光の差を同時に確かめられる初期作品である。

何が描かれているか

女性は画面のほぼ中央に立ち、黒いリボンのある白いドレスと小さな帽子を身につけている。日傘の下の顔と上半身は影に入り、スカートの下半分には明るい光が当たる。
背後は暗い木々で、足元に草地が広がる。

作品の見どころ

白いドレスを一様な白にせず、日向、木陰、黒い装飾の差で立体的に見せている。
後の印象派作品のように画面全体を短い筆触でほどく前の、輪郭りんかくの確かな人物と戸外光の結びつきを見たい。まず白いドレスと日傘がつくる大きな明るい形を捉え、次に木陰の暗い背景へ目を移す。顔や手の細部だけでなく、白い布に青や灰色の影が重なる部分を見ると、戸外の光が分かる。縦長の人物と周囲の木立を比べ、人物が背景から浮き上がりながらも、色の反射で風景につながるところを見たい。足元の草と裾の境目まで目を下ろすと、人物が戸外に立つ位置も確かめられる。

制作背景

女性はリーズ・トレオである。フォルクヴァング美術館は、人物画とフォンテーヌブローの戸外風景が自然に結びついた作品と説明する。
カンヴァスに油彩ゆさいで、同館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
フォルクヴァング美術館

出典・画像について

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画像:Pierre-Auguste Renoir日傘をさすリーズ》/Pierre-Auguste Renoir, Lise with a Parasol, Museum Folkwang, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-08 確認)
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