1876年
34〜35歳

ぶらんこ

画家 ピエール=オーギュスト・ルノワール
La Balançoire / オルセー美術館(パリ)
庭に立つ人々の衣服と地面へ、木の葉を通った光が細かく散っている。顔をはっきり照らす一方向の光ではなく、人物と場所をまたいで変化する木漏れ日が主役である。

何が描かれているか

中央の女性はぶらんこの縄を持ち、その周囲に男性たちと子どもが集まる。男性の背中と女性の白いドレス、地面に青紫、白、黄色の小さな光の斑点はんてんが重なる。
背後は樹木と人影で奥へ続く。

作品の見どころ

光の斑点は衣服の模様ではなく、木の葉や人の動きによって移ろう明るさを表す。
人物の輪郭りんかくを完全に固めないため、誰がどこへ立っているかと、光がどこへ落ちているかを同時に追うことになる。まず中央の立つ女性とブランコの縄を縦の軸として見て、周囲の人物へ視線を広げる。地面や衣服に落ちる丸い光と影を追うと、木漏れ日が画面全体を結んでいることが分かる。顔の表情だけに集中せず、青、白、緑の斑点を近くと遠くから比べたい。静かな会話の場面と、揺れる光の動きが重なる。

制作背景

ルノワールは1876年夏、《ぶらんこ》と《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》を並行して描いた。少人数の会話と大人数の舞踏場の両方で、人物と木漏れ日を組み立てたことを比べられる。
カンヴァスに油彩ゆさいで、オルセー美術館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
オルセー美術館

出典・画像について

出典:オルセー美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像:Pierre-Auguste Renoirぶらんこ》/Pierre-Auguste Renoir, The Swing, Musée d'Orsay; image via Wikimedia Commons, CC0.
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-08 確認)
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