水の底で華やかな女性たちが列をなし、右側に立つサドコの前を通り過ぎる。
何が描かれているか
水の底で華やかな女性たちが列をなし、右側に立つサドコの前を通り過ぎる。サドコはノヴゴロドの商人が水中世界へ入る物語の主人公である。魚が泳ぐ暗い空間の奥に、ほかの女性とは異なる控えめな姿が見える。ロシア美術館の説明では、それがサドコの選ぶチェルナヴァだ。
作品の見どころ
明るい衣をまとった女性たちは手前へ迫るが、主役のサドコは端へ寄せられている。見る人はまず行列の色に引かれ、それから彼の視線を追って奥へ進む。上方から差す光や魚の動きが、水中でありながら舞台のような場を作る。縦長の画面を下から上へ見ると、現実の海ではない物語の空間が広がる。
制作背景
所蔵館は1876年の油彩画と記録する。レーピンは欧州滞在中にこの作品を制作し、水中の生物を調べるため図鑑や展示も見たという。作品は当時の皇太子アレクサンドルの注文に応じたもので、同年に画家はアカデミー会員の称号を得た。民話を描きながら、異国の装いと故郷への視線を重ねた絵として読める。 美術館によれば、行列する女性たちは異国の国々を象徴し、サドコは奥に立つロシアの娘を選ぶ。
出典・画像について
画像:Ilya Repin《サドコ》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
Commonsはパブリックドメインと表示。二次元複製の扱いには法域による留保がある。
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