聖人たちとキリストを近く並べ、言葉の帯で祈りを示す。
何が描かれているか
三連画を開くと、中央にキリスト、左右に聖母と聖人たちが並ぶ。人物たちは一つの広い風景に立つのではなく、胸から上を近く描かれている。頭の上には言葉を記した帯が浮かび、沈黙した顔と祈りの文が重なる。翼を閉じた側には別の図像と家の紋章があり、開閉によって見る内容が変わる作品である。
作品の見どころ
それぞれの人物の顔の向きと、言葉の帯の流れを追いたい。中央のキリストを境に左右の人物が呼び合うように並び、見る人の視線も一枚で止まらない。手を組む姿、衣の色、細い文字は小さな板の中に密に収められている。開いた状態の画像では外側の絵は見えないため、実物が裏表を持つ三連画であることも覚えておきたい。
制作背景
ルーヴル美術館は、ジャン・ブラックと妻カトリーヌ・ド・ブラバンのために描かれた作品として記録する。二人は1450~1451年に結婚し、ジャンは1452年に亡くなった。正確な制作年を一つに決めるより、家族の祈りと記念に関わる1450年代前半の仕事として見るのが適切である。現在の所蔵番号はRF 2063である。
出典・画像について
画像:Rogier van der Weyden《ブラック家の三連祭壇画》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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