教会の中の磔刑を中心に、七つの秘跡を描き分ける。
何が描かれているか
ゴシック教会の中央に磔刑のキリストを大きく描き、その周りに教会の七つの秘跡を置く。左の翼には洗礼、堅信、告解、右の翼には叙階、結婚、病者への塗油が並ぶ。中央の奥では司祭が聖体を掲げる。秘跡とは信仰生活の節目に行う儀式で、翼をまたぐと人生の始まりから終わりまでをたどれる。
作品の見どころ
建物の柱とアーチが場面を分けるため、多くの人物がいても出来事を一つずつ探せる。中央の十字架の下に立つ人々は両翼の人物より大きく、まずキリストの死に目が向く。各儀式の上には巻物を持つ天使がおり、場所を見分ける助けになる。遠くにいる小さな人物と、手前の大きな衣のひだを見比べると、奥行きの作り方も分かる。
制作背景
フランドル美術コレクションは1440~1445年の三連画として記録し、アントウェルペン王立美術館が所蔵する。上部の紋章にはトゥルネー司教ジャン・シュヴロのものがあり、依頼主だった可能性が高い。ただし、どの場所へ置くために作られたかは確かでない。画面を読むときも、確認できる紋章と推定される依頼関係を分けて考えたい。
出典・画像について
画像:Rogier van der Weyden《七つの秘跡の祭壇画》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
作品外の単色余白のみ透過。 忠実複製・所蔵館規程の扱いには国や地域による差があります。
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