何が描かれているか
青いタイルに囲まれた部屋で、四人の女性が音楽を奏でるように並ぶ。手前の二人は鍵盤に向かい、もう一方の手を鐘や弦楽器へ伸ばしている。奥の二人は白い衣を着て立つ。上の葉と下の花まで、狭い空間に形が重なっている。
物語の筋をすぐに決めるより、人物の姿勢と楽器の配置から眺めたい。大学の研究資料は、ロセッティ自身が主題を音楽を奏でる人々と説明したことを紹介している。
作品の見どころ
鍵盤に置かれた左右の手を見比べよう。一方の右手ともう一方の左手が向き合い、その外側にも楽器を扱う手がある。人の身体と楽器が、互いに応えるような並びをつくる。
緑と赤の衣、青い壁、白い袖の違いにも注目したい。壁の四角い模様に対し、腕や弦楽器には曲線が多い。花や葉の小さな形を追うと、画面の上下にも視線が動く。
制作背景
研究目録は1856〜1857年、テートの作品表記は1857年とする。紙に描かれた水彩で、人物と色の釣り合いが大切な見どころになる。
この絵はウィリアム・モリスの同名の詩を生むきっかけになったと研究資料が説明する。絵と詩の関係を考えられるが、詩の一行ごとを画面の人物へ当てはめる必要はない。