1849〜1850年
21〜22歳頃

見よ、われは主のはしためなり(受胎告知じゅたいこくち

画家 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
Ecce Ancilla Domini! (The Annunciation) / テート・ブリテン
白い寝室と緊張したマリアで、受胎告知を突然の出来事として見せる。

何が描かれているか

白い寝台の上でマリアが身を縮め、白い衣の天使がユリを差し出す。
青い布と赤い刺繍台が、ほぼ白一色の狭い部屋に置かれる。マリアは壁際の低い寝台で膝を寄せ、天使は画面左から細長いユリを伸ばす。天使の足元には炎のような光があり、二人の間の狭い空間をさらに強く区切る。

作品の見どころ

伝統的な受胎告知の豪華な宮殿を避け、寝起きのようなマリアの驚きと緊張を前に出す。
奥行きの浅い縦長画面に二人を詰め、突然逃げ場がなくなった感覚を作る。寝具、衣、壁の白は同じ一色ではなく、青みや黄みの差で形が分かれる。赤い刺繍と青い布だけを小さく置くことで、マリアの身体とユリへ視線が戻る。二人の間にはほとんど余白がない。

制作背景

1849〜1850年作。マリアには妹クリスティーナ、天使には弟ウィリアム・マイケルをモデルに用いた。
題名はラテン語で、マリアが天使に答える『見よ、私は主のはしためです』という言葉に由来する。伝統的な受胎告知との違いは、豪華さがないことだけではない。天使が現れた直後の距離の近さと、視線をそらすマリアの反応を前面に置いた解釈として見る。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
テート・ブリテン
主題
受胎告知

出典・画像について

出典:テート 《受胎告知》解説2026-09-12 確認)
画像:Dante Gabriel Rossetti見よ、われは主のはしためなり(受胎告知)》/見よ、われは主のはしためなり(受胎告知) — Dante Gabriel Rossetti / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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