1866年(刊行年)
37〜38歳頃

王子の旅(詩集の装丁)

画家 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ →
Binding Design: The Prince’s Progress and Other Poems / 掲載写真の本の所蔵先は提供元に記載なし
緑の布を金色の線が横切る。表紙だけでなく背と裏表紙まで続く、ロセッティの本の図案。

何が描かれているか

緑色の布で包んだ詩集の、表紙・背・裏表紙を開いて並べた写真である。金色の線と小さな円が左右を結び、背にはクリスティーナ・ロセッティの名前、詩集名、1866の年が置かれる。
装丁とは、本を綴じて表紙を付け、その外観も整える仕事である。ここでは詩の登場人物を大きく描く代わりに、直線や巻く形が、本を囲む図案になっている。

作品の見どころ

背を中央にして、金色の横線が左右へ続くところを追いたい。閉じた本の表面だけでなく、開いたときに一続きになる全体を設計したことが分かる。
美術館は、この装飾を中世の本の留め具や釘の頭を思わせるものと説明する。円や渦うず巻きを見てから同じ詩集の標題紙へ戻ると、文字と線で作る構成も比べられる。

制作背景

クリスティーナの詩集は1866年にマクミラン社から刊行され、兄ロセッティが挿さ絵と装丁を担当した。詩人の名が背にあることを、装丁の作者名と取り違えないようにしたい。
大学の研究記録には、緑の布と金の線について図案を調整した経過が残る。展示解説の「成長や変化を暗示するかもしれない」という読みは、詩との関係を考える一つの解釈である。
掲載写真について
同じ1866年刊の詩集を、装丁という別の図案で紹介します。写真はSimon Cooke提供の882×650pxで、教育目的の利用許可に基づき掲載しています。写っている個体の所蔵先は記載されていないため、別の所蔵本の番号や寸法を流用していません。

作品情報

材質・技法
布装本・金による型押し
作者
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(図案)
所蔵
掲載写真の本の所蔵先は提供元に記載なし
目録番号
掲載写真の本の個別所蔵番号は記載なし
寸法
約17.8 × 11.4 cm(提供元の7 × 4½ in表記から換算)

出典・画像について

画像:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(図案)《王子の旅(詩集の装丁)》/Dante Gabriel Rossetti, binding for The Prince’s Progress (1866). Photograph © Simon Cooke / The Victorian Web.
写真:Simon Cooke。提供元が定めた教育目的の利用条件に基づき掲載。元の写真全体をそのまま使用し、拡大・色補正・切り取りは行っていません。
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