1854年頃
26歳頃

エリザベス・シダルの肖像

画家 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ →
Elizabeth Siddal / デラウェア美術館
横顔の白さと赤毛を、線と淡い色で浮かび上がらせる。

何が描かれているか

エリザベス・シダルが左へ横顔を向け、顎の下に手を添えている。額から鼻、口へ続く輪郭りんかくは淡い肌の中にはっきりと見え、その後ろに濃い赤毛が広がる。暗い背景や服との違いが、顔の小さな凹凸を目立たせている。
デラウェア美術館は、シダルが1851年末からロセッティのモデルを務めるようになったと説明する。同時に、彼のもとで自身の美術の技能も育てたと記し、描かれる人としてだけ紹介してはいない。

作品の見どころ

まず横顔の輪郭をたどり、次に髪の中の細かな線へ目を移そう。肌のなめらかさと髪の細かい動きが隣り合うことで、短い距離にも質感の違いが生まれる。
顔の下の手と襟の辺りにも注目したい。大きな物語の場面ではなく、一人の姿に視線が集まる。赤毛、白い肌、暗い服の対比が印象を残す。

制作背景

館は1854年頃の、紙に黒鉛(鉛筆の芯の素材)と水彩で描かれた作品として記録している。Commonsの題名には1854年とあるが、所蔵館の「頃」を残し、制作年を確定しない。
本サイトの掲載画像は、書籍からスキャンされた複製ふくせいである。紙作品の全範囲を保ち、表面の粒状感を消す修復はしていない。油彩ゆさいの女性像と比べると、線と薄い色による表現の違いが分かる。

作品情報

材質・技法
紙に黒鉛と水彩
所蔵
デラウェア美術館(1985-19)
制作年
1854年頃

出典・画像について

画像:Dante Gabriel Rossetti《エリザベス・シダルの肖像》/Dante Gabriel Rossetti / Wikimedia Commons(書籍スキャン)
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-10-02 確認)
提供画像の全範囲を保持し、拡大・色補正・修復・切り取りなし。Commonsは二次元作品の忠実な複製をPD-Artとして扱い、Public Domain Markを表示しています。国・地域によって複製画像の扱いは異なります。書籍経由のスキャン画像で、表面の粒状感を保持しています。
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