1892年頃
47〜48歳頃

人形を持つ子ども

画家 アンリ・ルソー →
L'Enfant à la poupée / オランジュリー美術館
赤い服の子どもが、小さな人形を持って立つ。人形との大きさの違い、正面の顔と横向きの足を見比べると、身体の組み立て方が見えてくる。

何が描かれているか

赤い服を着た子どもが、片手に小さな人形を持って立つ。服には白い点が並び、手前には草と花が広がる。顔は見る側を向き、足は横へ向けられている。
頭と胴体は大きく、腕は細く、脚は大きく見える。子どもの身体、人形、足元の草花がそれぞれ輪郭りんかくで区切られ、画面の奥へなだらかにつながる描き方とは違う見え方をする。

作品の見どころ

まず子どもの顔から人形へ、そこから足へ視線を移してみたい。顔と足が同じ向きではないので、全身を一度に見るより、部位ごとの向きを追うと姿勢が分かりやすい。
赤い服と緑の草、白い点と小さな花を見比べるのも一つの入口になる。服の柄と草花が画面に細かな繰り返しを作り、人物の大きな形の周囲を満たしている。

制作背景

オランジュリー美術館の現在の作品記録は1892年頃とする。ルソーの作品には制作年が確定しないものがあり、この年を精密な完成年として扱わず、頃という幅を残して紹介する。
ここでは子どもを特定の家族の肖像として同定せず、人物と玩具がどう並べられているかを見る作品として加えた。密林画とは違う、身近な人物を描く仕事が分かる。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい、カンヴァス
所蔵
オランジュリー美術館
目録番号
RF 1963 29
位置づけ
子ども、玩具、草花を正面に並べた人物画。

出典・画像について

画像:Henri Rousseau《人形を持つ子ども》/人形を持つ子ども — Henri Rousseau / Wikimedia Commons / Henri Rousseau
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-08 確認)
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。