1890年
45〜46歳頃

私自身、肖像=風景

画家 アンリ・ルソー →
Myself, Portrait–Landscape / プラハ国立美術館
黒い服の画家が、筆とパレットを持って大きく立つ。背後の橋や船と比べると、自分を画面の中心に据えた配置がよく分かる。

何が描かれているか

黒い服と帽子を身につけたルソーが、筆と絵具を載せるパレットを手に持ち、正面に立つ。背後には水辺と橋、旗を掲げた船があり、遠くに街の建物が続く。
人物の両足は画面の下端に近く、帽子は空へ突き出している。建物や船は小さく描かれ、画家の身体が風景の前に大きく置かれていることが分かる。

作品の見どころ

顔だけでなく、手に持つ道具にも目を向けたい。筆とパレットは、ここにいる人物が絵を描く人だと伝える。街の眺めを背景に、自分の仕事まで紹介する自画像である。
黒い服の大きな面と、背後の旗や建物の細かな形を見比べてみたい。人物と風景で細かさが違い、細部を追ってから顔へ戻ると、中央の姿がいっそう目につく。

制作背景

公式展覧会目録は1890年の油彩ゆさい画として記録する。ルソーは1844年生まれなので、40代半ばの自画像にあたる。若い頃の姿でも、晩年の密林画の一場面でもない。
プラハ国立美術館の所蔵作品で、題名は肖像と風景を結びつけている。本人の姿を大きく見せる一方、背後の街にも多くの形を入れた点に注目すると、人物画の中で風景が果たす役割を見られる。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
プラハ国立美術館
目録番号
O 3221
位置づけ
風景の前に画家としての自分を置いた自画像。

出典・画像について

画像:Henri Rousseau《私自身、肖像=風景》/私自身、肖像=風景 — Henri Rousseau / Wikimedia Commons / Henri Rousseau
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0(画像情報:2026-10-08 確認)
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。
間違いを見つけたら、教えてください →

実物を見に行く

まずは国内の美術館から。公式の展示情報を見ながら、行きたい場所を探せます。
国内の美術館を探す →
展示替え・貸出などで作品が展示されていない場合があります。訪問前に展示・開館日・入館方法をご確認ください。