1653年
25歳頃

ベントハイム城

画家 ヤーコプ・ファン・ロイスダール →
The Castle of Bentheim / アイルランド国立美術館
高い丘の上に石造りの城が立ち、斜面を木々が覆う。

何が描かれているか

高い丘の上に石造りの城が立ち、斜面を木々が覆う。手前にいる人々はとても小さく、建物までの距離と丘の高さが強調される。城は地平線から突然現れるのではなく、暗い樹木の層を上へ追った先で見えてくる。実在の場所を題材にしながら、自然と建築を大きな一つの形にまとめた画面だ。

作品の見どころ

雲の明るい部分は城の上へ集まり、斜面の木々には濃い影が残る。下から見上げる視点のため、見る人は丘を登る小さな人物に近い位置に置かれる。城の塔、木の枝、斜面の線が上へ伸び、画面全体に登っていく動きを作る。城の形だけを記録した絵というより、その場所に近づくときの規模を感じさせる。

制作背景

アイルランド国立美術館は1653年の油彩ゆさい画、所蔵番号NGI.4531と記録する。同館によれば、画家は1650年頃に城のあるドイツ国境近くへ行き、現地で素描そびょうを残した。その後、同じ城を複数の絵で描いている。ここで示すのはダブリン所蔵の作品であり、アムステルダムなどに残る同題の別作ではない。画像と所蔵先を合わせて見る必要がある。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
アイルランド国立美術館

出典・画像について

出典:アイルランド国立美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jacob van Ruisdael《ベントハイム城》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
Commonsはパブリックドメインと表示。所蔵館の画像規程の適用範囲には留保がある。
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