1660年頃
32歳頃

森の小川

画家 ヤーコプ・ファン・ロイスダール →
The Forest Stream / メトロポリタン美術館
岩の間を抜ける小川が、木立の奥から手前へ流れてくる。

何が描かれているか

岩の間を抜ける小川が、木立の奥から手前へ流れてくる。左と右の木は画面の端を囲み、見る人を水の流れへ向かわせる。遠くの明るい空がわずかに開くが、森全体は暗い緑と茶色に包まれる。人物が主役の物語はなく、水、石、木の組み合わせだけで場所の深さが生まれている。

作品の見どころ

流れを上から下へ追うと、穏やかな水面が岩で砕け、白い泡に変わる。木の幹も一様ではなく、細いものと太いものを重ねている。近くの岩は大きく、奥の木は小さいため、狭い画面の中でも距離が感じられる。空の明るさを画面の中心に置かず、暗い森の内部から光を探す見方が合う作品だ。

制作背景

メトロポリタン美術館は1660年頃の油彩ゆさい画とする。同館によれば、画家は1650年代初めにオランダ東部とドイツ国境付近の丘陵地を訪れ、その後アムステルダムでアラールト・ファン・エーフェルディンゲンの北欧風景を知った。特定の川を写したと決めつけるより、旅で見た地形と他の画家から得た刺激を組み合わせた可能性を意識して見たい。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
メトロポリタン美術館

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品記録(2026-09-26 確認)
画像:Jacob van Ruisdael《森の小川》/Wikimedia Commons / CC0
画像の出典 / CC0 / Open Access(画像情報:2026-09-26 確認)
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