岩の間から水が勢いよく落ち、手前で白い泡を広げる。
何が描かれているか
岩の間から水が勢いよく落ち、手前で白い泡を広げる。背後には山と小さな建物があり、空には雲が浮かぶ。オランダの平地を描いた《小麦畑》とは地形が大きく違う。水の落差を追うと、静かな奥と激しい手前が一つの流れでつながる。人物は見えず、場所そのものの力が主役となっている。
作品の見どころ
縦長の画面を上から下へ見ると、山、建物、滝、岩が順に現れる。木々は滝を囲むように置かれ、視線が画面の外へ逃げにくい。白い水は暗い岩を際立たせ、近景の勢いを強める。同じ画家の森の小川では木の間をゆっくり進んだ視線が、ここでは流れに沿って一気に下りる。二点を比べると、水の描き分けが分かる。
制作背景
メトロポリタン美術館は1670年代の油彩画と記録する。同館によると、かつてはアラールト・ファン・エーフェルディンゲン作と考えられたが、現在はロイスダール作とする。北欧風景を描いたその画家からの影響が続いていた例とも説明される。実際の山の場所を特定した記録は示されていないため、見えない地名を付け加えずに紹介する。
出典・画像について
画像:Jacob van Ruisdael《山の急流》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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この画家について本で読む
明るい窓:風景表現の近代
柏木智雄・倉石信乃 著 / 大修館書店
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