道が小麦畑の間を通り、荷物を持つ男が女性と子どもへ近づく。
何が描かれているか
道が小麦畑の間を通り、荷物を持つ男が女性と子どもへ近づく。空には厚い雲が重なり、左端には海と船が少しだけ見える。畑の広さだけではなく、その土地を歩く人と外の世界へつながる水路を同時に置いた。大きな空の下で人々は小さいが、画面の出来事を考える入口になる。
作品の見どころ
雲の間から差す光は畑を一様に照らさない。明るい道と暗い土地を見比べると、天気の移り変わりを感じる。旅人と女性が家族なのか、たまたま会った人なのかは絵から確定できない。その分、見る人は歩く速さや次の会話を想像できる。遠くの船を見つけると、村の道が海にまで続くようにも感じられる。
制作背景
メトロポリタン美術館は1670年頃の油彩画と記録する。同館は現存するロイスダールの穀物畑の眺めを27点とし、この絵では土地、空、海を組み合わせた点を説明する。人物の関係を決めつけず、画面で確かめられる動作に沿って読む。この《小麦畑》は同館の《穀物畑》とは別の作品で、所蔵番号は14.40.623である。
出典・画像について
画像:Jacob van Ruisdael《小麦畑》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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この画家について本で読む
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柏木智雄・倉石信乃 著 / 大修館書店
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