川岸に立つ風車が大きく描かれ、背後には雨を含んだ暗い雲が近づく。
何が描かれているか
川岸に立つ風車が大きく描かれ、背後には雨を含んだ暗い雲が近づく。左のレク川には船が浮かび、遠くには城と教会の塔が見える。小さな人々も岸を歩く。実在の町の眺めだが、風車は周囲の建物を圧するほど大きい。風と水と人の暮らしを、一つの画面に集めた作品だ。
作品の見どころ
風車の羽根を見上げると、その後ろの雲の向きまで意識される。空の明るい青と雨雲の灰色は分かれきらず、天気が変わる途中のように見える。水面には船があり、陸には道があるため、風車は孤立した記念物ではない。小さな人の姿から風車の規模を測り、さらに空の広さへ目を移すと構図の力が分かる。
制作背景
アムステルダム国立美術館は1668~70年頃の油彩画、所蔵番号SK-C-211とする。同館は、低い土地、水、広い空と風車を一つの構図へまとめた点を重視する。画面の配置は現地の建物を機械的に写したものとは限らず、画家の選択を含む。よく知られた風車画でも、まず画面のどこに川と人が置かれているかを見ると新しい発見がある。
出典・画像について
画像:Jacob van Ruisdael《ウェイク・バイ・ドゥールステーデの風車》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark
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