1512年頃
26歳頃(概算)

サン・ガッロの受胎告知じゅたいこくち

画家 アンドレア・デル・サルト →
Annunciazione di San Gallo / ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ
マリアと天使のあいだに、街のような奥行きがある。聖なる知らせが、堂々とした建築と開けた空の下で交わされます。

何が描かれているか

左に立つマリアへ、右の大天使だいてんしガブリエルがひざまずいて手を差し伸べます。マリアの手には本があり、天使のそばには白い花が見えます。二人の間からは建物のアーチや階段が奥へ続き、上の欄干の向こうにも人の姿があります。

作品の見どころ

天使の身ぶりと、マリアの少し開いた手には、互いへ近づく動きがあります。その間隔を保っているのが、中央の建築です。頭上には広い空が開き、衣の赤や青、紫が際立ちます。建物は背景を飾るだけでなく、人物の立つ場所や動きを組み立てる役割も担っています。

制作背景

サン・ガッロのための祭壇画さいだんがとして知られ、現在はピッティ宮殿にあります。ゼーリ財団の目録では1512年頃とされます。デル・サルトの初期の壁画とあわせて見ると、人の群れを描く回廊の仕事から、少ない人物と建築で大きな場面をつくる祭壇画へと、関心の広がりが見えてきます。

作品情報

材質・技法
板絵
所蔵
ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ
目録番号
Palatina 124

出典・画像について

画像:Andrea del Sarto《サン・ガッロの受胎告知》/サン・ガッロの受胎告知 — Andrea del Sarto / Andrea del Sarto / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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