1526〜1528年
40〜42歳頃(概算)

聖母被昇天(パッセリーニの祭壇画さいだんが)

画家 アンドレア・デル・サルト →
Assunzione della Vergine (Assunta Passerini) / ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ
雲の上へ昇る聖母と、地上に集まる人々。その手前にいる二人の聖人は、この絵を頼んだ女性の家族にも結びついています。

何が描かれているか

上方では、手を合わせたマリアが天使たちと雲の中に包まれています。下には空の墓を囲む使徒たちが集まり、その手前へ二人の聖人が大きく置かれています。天と地を上下に分けながら、見上げる顔や差し出す手が、両方を結びます。

作品の見どころ

地上の人々はさまざまな身ぶりで驚きを示し、雲の上のマリアは手を合わせて静かに座っています。その対照に、見上げる人の戸惑いと、天上へ迎えられる姿の落ち着きが表れています。大きな人物が並んでも、長い縦の形が、地上から空までの距離を感じさせます。

制作背景

1526〜1528年、マルゲリータ・パッセリーニがコルトーナの聖堂のために依頼しました。ウフィツィ美術館は、手前の聖ニコラウスを彼女の父と亡くなった息子に、聖マルゲリータを依頼主自身の名に結びつけています。一般的な聖母被昇天の主題の中に、ある家族の記憶と祈りが重ねられた祭壇画です。

作品情報

材質・技法
油彩ゆさい・板
所蔵
ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ
目録番号
1912 no. 225

出典・画像について

画像:Andrea del Sarto《聖母被昇天(パッセリーニの祭壇画)》/聖母被昇天(パッセリーニの祭壇画) — Andrea del Sarto / Andrea del Sarto / Public Domain Mark 1.0
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