大きな寝台、赤い服の訪問客、床に置かれた履物。聖母の誕生は、人が集まり、世話をする家の一日として描かれています。
何が描かれているか
右奥の天蓋つきの寝台に聖アンナが横たわり、周囲の女性たちが身の回りの世話をしています。手前では幼いマリアが抱かれ、中央には赤い衣の女性が立ちます。室内の上方には天使も現れ、日常の出産の場面と聖なる物語が重なります。
作品の見どころ
中央に立つ女性の左右には、腰を下ろす人、かがむ人、寝台のそばに立つ人が並び、姿の高さが少しずつ変わります。その大きな人物たちの足元には、小さな履物や道具。床に目を戻すと、ここが人の暮らす部屋だと感じられます。建築の迫力と、身近な世話の手つきが重なる壁画です。
制作背景
サンティッシマ・アンヌンツィアータ聖堂の回廊に描かれた作品です。文化財目録は暖炉に記された1514年の年記を採用し、それ以前から準備が進んでいたことも伝えています。同じ場所にはフランチャビージョやポントルモ、ロッソ・フィオレンティーノの壁画もあり、フィレンツェの新しい絵画を知る大切な一作になっています。
作品情報
所蔵
サンティッシマ・アンヌンツィアータ聖堂、フィレンツェ
出典・画像について
画像:Andrea del Sarto《聖母の誕生》/聖母の誕生 — Andrea del Sarto / Andrea del Sarto / CC BY 3.0
取得した画像の全範囲を保持。追加の切り出し・色補正・拡大補間なし。縮小派生も同じ全範囲です。壁画と周囲の建築・装飾を含む全体写真です。
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