1517〜1518年頃
31〜32歳頃(概算)

三位一体の論議

画家 アンドレア・デル・サルト →
Disputa sulla Trinità / ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ
見上げる人、手で示す人、静かに聞く人。難しい宗教的な主題を、身体の向きと対話の身ぶりで見せる祭壇画さいだんがです。

何が描かれているか

空の高いところに、十字架のキリストと父なる神が現れています。その下には聖人たちが立ち、手前の二人は低い位置へ身をかがめます。題名にある三位一体とは、父・子・聖霊せいれいが一つの神であるというキリスト教の教えです。

作品の見どころ

中央では、隣へ顔を向ける人と、手を動かして語る人が、それぞれ違う方向を見ています。手前の背中や広がる衣は、大きな塊となってその集まりを支えます。頭上へ伸びる縦の流れに、人同士を結ぶ横の流れが重なる。聖人たちの対話と上方の出来事が、動きのある一つの場面にまとまっています。

制作背景

ナショナル・ギャラリーの研究解説では、ペーリ家がサン・ヤコポ・トラ・フォッシ聖堂の祭壇のために依頼した、1517〜1518年の仕事とされています。手前の背中の丸みや衣の重なりは、宗教的な対話の場にも、生身の人の重さを感じさせます。頭上の神聖な姿と、地面に近い大きな身体を行き来しながら見られる祭壇画です。

作品情報

材質・技法
板絵
所蔵
ピッティ宮殿パラティーナ美術館、フィレンツェ

出典・画像について

画像:Andrea del Sarto《三位一体の論議》/三位一体の論議 — Andrea del Sarto / Andrea del Sarto / Public Domain Mark 1.0
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / 画像の出典・個別利用条件(画像情報:2026-10-21 確認)
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