何が描かれているか
夕焼けの空を背に、四本の細い木が等間隔に近く並ぶ。中央の二本には多くの葉が残り、外側の木は枝が目立つ。下には暗い丘と小さな建物が続く。
空は橙、桃色、青の横帯に分かれ、地面はほぼ黒く沈む。木は風景の一部でありながら、一本ずつ異なる姿を持つ四人の人物のようにも見える。
作品の見どころ
木の高さ、幹の傾き、葉の量を比べると、規則的な並びの中に差が見つかる。特に片側の木だけ葉が少ないことが、同じ季節を生きる個体の違いを強める。
水平な空と丘に対し、幹は細い垂直線として画面を貫く。鮮やかな夕空が美しいほど、前景の暗さと裸の枝がはっきりし、成長と衰えを同時に感じさせる。
制作背景
1917年制作。ベルヴェデーレ所蔵の風景画で、同館の資料ではカンヴァスに油彩、110×140センチと記録される。シーレ晩年の大きな風景作品の一つである。
木を人生の段階に対応させる解釈もあるが、誰がどの木かは作品記録から確定できない。本サイトでは寓意を断定せず、反復と差、明るい空と暗い地面という画面上の事実から見る。