1888〜1890年頃
28〜30歳頃

化粧する若い女

画家 ジョルジュ・スーラ →
Young Woman Powdering Herself / コートールド美術館
一人の女性の身支度を、色点と大きな曲線で組み立てる。

何が描かれているか

髪を高く結った女性が小さな鏡を見下ろし、顔の近くへ化粧道具を持ち上げる。手前に細い脚の化粧台、左上に花瓶を描いた小さな絵があり、狭い室内に人物の身体が大きく収まる。
モデルはマドレーヌ・クノブロックであると、コートールド美術館が説明する。多くの人物を並べた公園や舞台の絵と違い、一人が自分の姿を整える、身近な場面を描いている。

作品の見どころ

腕や肩の丸み、ふくらんだスカート、細い化粧台の曲線を見比べたい。身体の大きな形と、軽い家具の小さな形の違いが、画面に独特のリズムをつくる。
壁にも肌にも細かな色点があり、点の密度や色の強さが明暗を変えている。色点は離れて見ると大きな形にまとまるが、近づくと別々の色が見える。どの距離で見やすいかを変えて楽しめる。

制作背景

現行のコートールド美術館の紹介は1888〜1890年の作品とする。油彩ゆさいでカンヴァスに描かれた完成作であり、同じ主題の細長い習作しゅうさくとは区別している。
同館の調査では、左上の花瓶の絵の下に、もとは制作するスーラ自身の反射像が描かれていたと報告される。今の画面からその顔が見えるわけではない。見えている絵と、調査によって分かった塗り直しを分けて考えたい。

作品情報

材質・技法
油彩、カンヴァス
所蔵
コートールド美術館

出典・画像について

画像:Georges Seurat《化粧する若い女》/Yelkrokoyade / Wikimedia Commons
画像の出典 / Yelkrokoyade / CC BY-SA 4.0(画像情報:2026-10-04 確認)
写真: Yelkrokoyade / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。取得JPEG無変更、等比WebP縮小にも同条件を継承。作品の描いた縁を保持、色補正/生成処理なし。
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