オランダの港町フリシンゲンを望み、水辺の岸と遠くの建物が横に広がる。
何が描かれているか
オランダの港町フリシンゲンを望み、水辺の岸と遠くの建物が横に広がる。岸に沿って船や塔の形が小さく現れ、空と水が画面の大きな部分を占める。近くの物を大きく描くより、港の広さと湿った空気を色で伝える版画だ。南仏サン=トロペの強い光を描いた作品と比べると、同じ港でも土地と天気で調子が変わる。
作品の見どころ
淡い青、緑、黄が紙の白に重なり、濃い輪郭線は控えめである。印刷の点や線が空と水で細かく変化し、風景の端が柔らかくなる。油彩なら厚い絵の具で作る場所も、ここでは紙の明るさを残している。色が薄いから情報が少ないのではなく、どの線を残しどの色を省いたかに注目すると版画の作り方が見える。
制作背景
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは1895年の五色刷りリトグラフ、所蔵番号1950.16.232と記録する。版画は同じ図柄から複数の刷りを作れるため、一点の油絵と性質が異なる。この作品も港の主題を印刷で広めた例として見ることができる。所蔵館の画像はパブリックドメイン表示で、制作技法と配布条件を確認した。
出典・画像について
画像:Paul Signac《フリシンゲンにて》/Wikimedia Commons / CC0 1.0 / Wikimedia Commons
CommonsのCC0表示を確認。
間違いを見つけたら、教えてください →アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
世界でいちばん素敵な西洋美術の教室 印象派編
永井龍之介 監修 / 三才ブックス
印象派からスーラ、シニャックの新印象派まで、初心者向けにQ&Aで解説する本。
楽天ブックスで見る →