ブルターニュ沖のグロワ島にある港口で、灯台のそばに帆船が集まる。
何が描かれているか
ブルターニュ沖のグロワ島にある港口で、灯台のそばに帆船が集まる。灯台は船が港へ入るための目印で、画面の中でも視線を止める場所になる。家並みと帆柱が重なり、水面にはその色が揺れている。若い頃の静かな海景と比べると、港の形はよく分かりながら、色の置き方はより大きく自由になっている。
作品の見どころ
空や水を見ると、細かな丸い点より、四角に近い幅のある筆触が目立つ。黄、青、橙などが隣り合い、離れた場所から港の明るさとしてまとまる。帆柱の細い線と、太く置かれた色の面が対照を作る。長い年月を経て点描が消えたと簡単に言うより、色を分けて置く考えが別の筆の動きへ変わったと見たい。
制作背景
メトロポリタン美術館は1925年の油彩画、所蔵番号1998.412.3と記録する。同館によると、描かれたのは島のポール=テュディ港を示す二つの灯台の一つである。広く規則的な色の筆触は晩年の特徴と説明される。若い頃から好んだ船と港の主題が、後年の描法でも続いたことを示す作品として位置付けられる。
出典・画像について
画像:Paul Signac《グロワ島の灯台》/Wikimedia Commons / Public Domain Mark / Wikimedia Commons PD-Art
Commonsはパブリックドメインと表示。複製写真の扱いには法域による留保がある。
間違いを見つけたら、教えてください →アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
世界でいちばん素敵な西洋美術の教室 印象派編
永井龍之介 監修 / 三才ブックス
印象派からスーラ、シニャックの新印象派まで、初心者向けにQ&Aで解説する本。
楽天ブックスで見る →