1319〜1321年
年齢不詳

ピサの多翼祭壇画さいだんが(サンタ・カテリーナ)

画家 シモーネ・マルティーニ →
Polittico di Santa Caterina / 国立サン・マッテオ美術館(ピサ)
中央から上段、そして下の小さな人物へ、目を動かしてみましょう。

何が描かれているか

中央の聖母が幼子おさなごを抱き、その左右に聖人たちが並んでいます。人物は一枚の広い空間に集まるのではなく、金色の枠で分かれた板の中に描かれています。複数の板を組み合わせた祭壇画です。
大きな人物の上には小さな人物が並び、頂部には三角形の区画が続きます。下端にも小さな絵が横一列に並びます。中央を高くした形が、まず聖母子せいぼしへ目を引き寄せます。

作品の見どころ

金色の背景が全体をつなぐ一方、青、赤、黒の衣が人物ごとの違いを作っています。聖母の傾かしけた顔と幼子の動きは、正面を向く聖人たちの静けさと比べてみるとよく分かります。
細かな枠の模様や光輪も、絵の見どころです。大きな顔から下段の小さな人物へ近づくように眺めると、遠くから見る全体の形と、近くで読む細部の両方を楽しめます。

制作背景

イタリアの国立目録では1319〜1321年の制作とされています。もとはピサのサンタ・カテリーナ聖堂にあった作品で、七つの主要部分と下段の七枚から構成されています。
後に板は分散しましたが、1949年に修復を経て美術館で組み直されました。今ある枠の細部には失われたり置き換わったりした部分もあり、制作当初の姿がそのまま残るわけではありません。

作品情報

材質・技法
板にテンペラ、金箔
所蔵
国立サン・マッテオ美術館(ピサ)
目録番号
1674 / 0900405717-0
位置づけ
複数の段と板を組み合わせた大きな祭壇画。

出典・画像について

画像:Simone Martini《ピサの多翼祭壇画(サンタ・カテリーナ)》/ピサの多翼祭壇画(サンタ・カテリーナ) — Simone Martini / Luca Aless / CC BY-SA 4.0
画像の出典 / CC BY-SA 4.0(画像情報:2026-10-09 確認)
画像:Luca Aless / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。全フレーム保持、一覧は等比縮小・同条件。 イタリアの文化財制度・施設条件は著作権とは別の論点で、施設の承認は取得していません。
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