紙の色を残したパステルの線で、海と崖の夕景を描く。
何が描かれているか
右に草のある崖、左に海が広がり、海岸線は奥へ曲がっていく。茶色い紙の地を広く残し、青い線で水面や岩の輪郭を示している。紙の上部には、ブリストル海峡と夕景を示す書き込みがある。塗り重ねた油彩とは違い、線を引いた方向や、描かずに残した面を、そのまま追いやすい作品だ。
作品の見どころ
海には横へ走る線、崖には曲がりくねった短い線が重なり、場所によって手の動きが異なる。青に黄色や緑を添えることで、紙の茶色も空や浜の色として働いている。線の密な右側と、余白の多い左側を比べてみたい。この茶色い面は外側の背景ではなく作品の紙そのものなので、残された面も含めて眺めるとよい。
制作背景
技法は紙にパステル。所蔵館の年代は19世紀第4四半期で、特定の制作年は示されていない。上の書き込みには、ペナースの崖という取り消された題と、ブリストル海峡の夕景という題が残る。1897年の海景油彩と比べると、同じ海辺でも素材によって表現が変わることを学べる。1907年に娘ジャンヌから寄贈された。
出典・画像について
画像:Alfred Sisley《ブリストル海峡(夕景)》/Paris Musées / Petit Palais — CC0 1.0
CC0 1.0。作品外の額縁・撮影余白のみ除去。紙の地色・文字・原作品の全景を保持。
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