1885年
45〜46歳頃

サン=マメスのロワン川

画家 アルフレッド・シスレー →
Le Loing à Saint-Mammès / ル・アーヴル近代美術館(MuMa)
大きな空の下に、船と家並みを置いた川辺の風景。

何が描かれているか

白い雲の浮かぶ青空が、画面の大きな部分を占める。手前は川岸で、左に船と水面、右には屋根の並ぶ家々が見える。地面の細かな色と、空を流れる雲の大きな形が組み合わされている。川辺の建物や船は小さくまとまり、その上に広がる空の高さと町の規模を感じさせる。

作品の見どころ

まず雲の白と青い空を眺め、次に手前の地面へ視線を下ろしてみたい。雲は幅のある筆の跡で、地面は桃色や緑、黄土色の細かな跡で描かれ、場所によって絵具の置き方が異なる。右の家々は屋根や壁の線がはっきりし、遠い川岸は柔らかい。輪郭りんかくと筆の動きの違いが、風景の広がりを支えている。空の広さと岸辺の低さの対比も分かりやすい。

制作背景

1885年の作品で、ロワン川沿いのサン=マメスを題材にしている。MuMaは、シスレーがこの周辺で制作を重ね、空、水、建物などに応じて筆の跡を使い分けている点を解説する。川だけを見せるのではなく、その岸に集まる暮らしと大きな空を一つの画面にまとめる方法を、船や家の位置から確かめられる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
寸法
55 × 73.2 cm
所蔵
ル・アーヴル近代美術館(MuMa)
目録番号
2004.3.66

出典・画像について

画像:Alfred Sisley《サン=マメスのロワン川》/撮影:Derbrauni / Wikimedia Commons — CC BY 4.0
画像の出典 / CC BY 4.0 / Commons個別ファイル(画像情報:2026-10-01 確認)
作品外の額縁・撮影余白のみ除去し、全景を保持。CC BY 4.0。
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