何が描かれているか
白い雲の浮かぶ青空が、画面の大きな部分を占める。手前は川岸で、左に船と水面、右には屋根の並ぶ家々が見える。地面の細かな色と、空を流れる雲の大きな形が組み合わされている。川辺の建物や船は小さくまとまり、その上に広がる空の高さと町の規模を感じさせる。
作品の見どころ
まず雲の白と青い空を眺め、次に手前の地面へ視線を下ろしてみたい。雲は幅のある筆の跡で、地面は桃色や緑、黄土色の細かな跡で描かれ、場所によって絵具の置き方が異なる。右の家々は屋根や壁の線がはっきりし、遠い川岸は柔らかい。輪郭と筆の動きの違いが、風景の広がりを支えている。空の広さと岸辺の低さの対比も分かりやすい。
制作背景
1885年の作品で、ロワン川沿いのサン=マメスを題材にしている。MuMaは、シスレーがこの周辺で制作を重ね、空、水、建物などに応じて筆の跡を使い分けている点を解説する。川だけを見せるのではなく、その岸に集まる暮らしと大きな空を一つの画面にまとめる方法を、船や家の位置から確かめられる。
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。
この画家について本で読む
印象派に恋して―テーマから紐解く、光と色彩の魔法―
佐藤 晃子 著 / ナツメ社
印象派の基礎を一問一答と六つのテーマで学びながら、シスレー、モリゾ、カサットを含む画家たちの作品と人物像をたどる入門書です。
楽天ブックスで見る →