クール=ヴォランから見たマルリー=ル=ロワ
画家 アルフレッド・シスレー →View of Marly-le-Roi from Coeur-Volant / メトロポリタン美術館
左手の家と庭、曲がる道の先にある町を描く。近くの建物と遠い家並みの大きさの違いが、丘の上からの眺めを伝える。
何が描かれているか
左手に大きな家と手入れされた庭があり、手前から曲がる道の先にマルリー=ル=ロワの家並みが見える。
木々と地面が画面の多くを占め、その上に青空がのぞく。曲がる道の途中には小さな人影が置かれ、近い庭から遠い町までの尺度を示す。左の家を大きく切る構図によって、鑑賞者も丘の途中に立つような距離になる。
作品の見どころ
道の曲線が視線を奥へ運び、左右の斜面と木々がその動きを支える。
左の大きな家と遠くの小さな家並みを比べると、距離の差が分かる。短い筆の跡を重ねることで、庭と町が同じ光の中につながっている。木の枝や草地は輪郭線で囲まず、緑、黄、青の筆触を隣り合わせて表す。道の明るい面がその色の集まりを横切り、奥の家並みまで視線を休まず運ぶ。
制作背景
1876年作。所蔵館は、シスレーが借りていた家の近くの丘から、北西のマルリー=ル=ロワを望んだ風景と説明している。
左の家は隣町ルーヴシエンヌ側にある。一枚の中で、近くの庭から離れた町まで見渡せるように組み立てられている。所蔵館の地形説明から、左の家と遠景は別の町域にまたがることが分かる。題名だけで町の中心を描いたと考えず、借家近くの高台から見渡した広い眺めとして捉えたい。
出典・画像について
画像:Alfred Sisley《クール=ヴォランから見たマルリー=ル=ロワ》/クール=ヴォランから見たマルリー=ル=ロワ — Alfred Sisley / The Metropolitan Museum of Art Open Access
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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