1888年
48〜49歳頃

モレの夕景、10月末

画家 アルフレッド・シスレー →
Evening in Moret, End of October / カルメン・ティッセン・コレクション
広い夕空の下で、川沿いの家々と葉の少ない並木が向き合う。

何が描かれているか

川沿いの家々が左側に集まり、右側には背の高い木々が並ぶ。空は画面の大部分を占め、薄い黄色や青紫の雲が広がる。川のそばには洗濯場の船があり、水面には建物の明るい壁が映る。葉の少ない木の幹や、手前の草の色にも、秋の終わりが感じられる。題名は十月末の夕方の眺めを示している。

作品の見どころ

右の木の幹の縦の線と、対岸の家々や水面の横の線を比べると、構図こうずをつかみやすい。空には斜めや横に長く伸びる筆の跡があり、地面や草は細かな色の集まりとなる。家の黄色い壁と青紫の空、暗い水面が互いを引き立てている。近くの岸から遠い建物、さらに広い空へと目を移すと、川辺の奥行きをたどれる。

制作背景

1888年に描かれた、モレ=シュル=ロワンの風景。所蔵館は、同じ年に町を違う位置から描いた作品群と関連づけている。本作では橋は画家の背後にあり、目の前の川と洗濯場、家並みが描かれる。一つの場所へ繰り返し目を向けても、視点や季節が変われば別の構図が生まれる。後の教会連作れんさくと比べると、対象の選び方の違いも分かる。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
寸法
54 × 73 cm
所蔵
カルメン・ティッセン・コレクション
目録番号
CTB.1993.5

出典・画像について

画像:Alfred Sisley《モレの夕景、10月末》/撮影:Francesco Bini (Sailko) / Wikimedia Commons — CC BY-SA 4.0
画像の出典 / CC BY-SA 4.0 / Commons個別ファイル(画像情報:2026-10-01 確認)
作品外の額縁・撮影余白のみ除去し、全景を保持。加工画像もCC BY-SA 4.0で配布。
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