1876年
36〜37歳頃

ブージヴァルのセーヌ川

画家 アルフレッド・シスレー
The Seine at Bougival / メトロポリタン美術館
セーヌ川、岸辺の道、樹木を横へ重ねた風景。水面の反射と小さな人影が、郊外で過ぎる時間を感じさせる。

何が描かれているか

セーヌ川の水面と岸辺の道が、樹木の間を奥へ伸びる。
遠景には建物と小さな人影が見える。手前の木は画面の端で大きく切れ、川の向こうの建物と人影はごく小さい。近景と遠景の大きさの差が、細長く続く岸辺の距離を伝えている。岸辺の道と川はほぼ並行に奥へ進み、木立の切れ目ごとに遠景が少しずつ現れる。小さな人影も距離の手掛かりになる。

作品の見どころ

水、道、空を横長の帯として重ね、木の幹で画面を引き締める。
水面の青と岸の緑へ細かな色を置き、反射を固定しない。水面には空の青だけでなく、岸の緑や明るい光が横向きの筆触で重なる。幹の縦線と水の横線を見比べると、静かな景色の骨組みが分かる。

制作背景

1876年、セーヌ川沿いのブージヴァルを描いた。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。郊外の川辺はシスレーが継続して選んだ主題だった。川を行き交う人や船を詳しい物語にせず、道、水、木々の一部として配置している。都市近郊の生活と自然を切り離さず、同じ天候の中で見せる作品である。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
1992.103.4

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品記録2026-09-12 確認)
画像:Alfred Sisleyブージヴァルのセーヌ川》/ブージヴァルのセーヌ川 — Alfred Sisley / The Metropolitan Museum of Art Open Access
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
間違いを見つけたら、教えてください →
アフィリエイトリンク|このリンクから購入されると、運営者に報酬が入ることがあります。

この画家について本で読む

印象派に恋して―テーマから紐解く、光と色彩の魔法―
佐藤 晃子 著 / ナツメ社
印象派の基礎を一問一答と六つのテーマで学びながら、シスレー、モリゾ、カサットを含む画家たちの作品と人物像をたどる入門書です。
楽天ブックスで見る →