1916年
53歳頃

ピンクのガウン

画家 ホアキン・ソローリャ →
La bata rosa / ソローリャ美術館(マドリード)
海辺の着替え小屋で、二人の女性が立っている。

何が描かれているか

海辺の着替え小屋で、二人の女性が立っている。手前の女性の体にはピンクの薄い布がかかり、奥の女性は白い布を手にする。浜辺そのものはほとんど見えない。それでも、外から差す強い光と肌に映る色で、海辺の一日が伝わる。人物の間の布を見つめると、絵の中心が顔ではなく、光を通す素材にあると分かる。

作品の見どころ

葦あしの屋根と小屋の陰が画面を斜めに区切り、その隙間に明るい布と肌が現れる。ピンクは一色ではなく、透ける部分では白や青みと混じり、影では深い色に変わる。二人の体は細い輪郭りんかくで囲まれず、光と影の重なりから形になる。かつて《帆を縫う》で白い布の光を描いた画家が、ここでは室内の薄布へ関心を向けている。

制作背景

ソローリャ美術館の資料は1916年作、縦208センチ・横126.5センチと記録する。バレンシアの海辺で描かれた後期の重要作で、同館の解説は着替え小屋の光の変化を強調する。屋外で強い日差しをそのまま描くのではなく、屋根を通して柔らかく変わる光を見せた。長年の海辺の絵の経験が集まった作品として見たい。

作品情報

材質・技法
キャンバスに油彩ゆさい
所蔵
ソローリャ美術館(マドリード)
目録
1134

出典・画像について

出典:所蔵館・美術館資料(2026-09-27 確認)
画像:Joaquín Sorolla《ピンクのガウン》/Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark / PD-Art(画像情報:2026-09-27 確認)
Wikimedia Commons。Public Domain Mark(忠実な二次元複製。法域による留保あり)
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この画家について本で読む

Joaquín Sorolla: Painter of Light
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